伊織もえ、今日もジブリとYouTubeを行き来する

解説系動画でまったく違って見えてくるジブリの世界

こんにちは。伊織もえといいます。

グラビアアイドルとしても活動させていただいているコスプレイヤーです。これから3回にわたって、私のオススメの映画についてご紹介していこうと思います。

まず第一回目となる今回は、“ジブリ作品”についてです。

誰もが一度は観たことがあるくらいの超メジャーな作品群ですが、ぜひYouTubeにたくさん上がっている「ジブリ解説系動画」を観てから、もう一度本編を観てみてください。すると、いろんな発見があって、全然違った視点で物語が見えてきます。

もちろん個人の「考察」も含まれるので、公式設定とは違うものもあるかもしれないけれど、いろんな受け取り方があるんだなって楽しくなっちゃいます。

『トトロ』のあのシーンひとつでいろんな解釈ができちゃう

例えば『となりのトトロ』で、メイちゃんが穴から落ちてトトロのお腹の上に着地するシーン。よーく背景を見てみると、実は“縄文土器”が描かれています。

「なんで縄文土器が?」って思いますよね。そのヒントは作中のところどころに出てくる“ドングリ”にあります。稲作が日本に上陸する前の縄文時代、人々は主にドングリを食べていて、そのドングリを煮るために使われた道具が縄文土器だったそうなんです。

なので、トトロは縄文時代からずっと森を守り続けている守り神で、サツキちゃんとメイちゃんの純粋な子どもの目にはそんな神様の姿が見えていた…と解釈することができるんですね。

さらにいうと、サツキとメイのお父さんの仕事部屋には縄文土器の絵が飾られているので、お父さんは縄文時代の謎に迫ろうとしている考古学者なのかもしれません。子どもたちはすぐそばで、縄文時代から存在する神様と遊んでいるのに…と考えると面白いですよね。

ハウルのあのシーンにはどんな意味が?

ジブリ作品には、こういう細かいヒントや伏線がたくさん散りばめられていて、シーンの一つ一つにちゃんと理由があります。

『ハウルの動く城』では、冒頭のハウルとソフィーが初めて出会うシーンで、一瞬だけハウルの指輪が輝くんですが、本当に細かい演出なのでたぶん一回観ただけでは気づかないと思います。

この指輪が輝くのは「お互いを呼び合っているときだけ」と言われているんですけど、ハウルと出会ったソフィーはその後、過去にタイムリープして少年時代のハウルとカルシファーに出会います。つまり、冒頭のシーンで二人はすでに“会ったことがある”状態だったから、その指輪が輝いたというわけなんです。

ちなみにその過去世界から現実世界に引き戻されるときに、ソフィーが「未来で待ってて!」と叫ぶ場面は、名シーンとしてよく知られていますよね。

これは劇中では描かれていない話ですが、実はソフィーは原作では“言霊遣いの魔女”という設定なんだそうで、その言葉自体が言霊の魔法となって、結果、冒頭でのハウルとの出会いに導かれた…というわけなんだそうです。

あと、最後に出てくるハウルの空飛ぶ城。よーく見ると“リンゴの木”が描かれた旗が立っているんですけど、“隣国の王子”がそこにいるよ、ということらしいんです。ダジャレですね。

『千と千尋の神隠し』にまつわるまさかの噂

一方、『千と千尋の神隠し』は、ハクは千尋の死んだお兄ちゃんだった説とか、実はキャバクラがモデルになっているとかいろいろいわれていますよね。

後者の噂は有名で、「引っ込み思案の女の子がキャバクラで働くようになると、他人とコミュニケーションできるようになる」という話をどこかで聞いた鈴木プロデューサーが宮崎監督に話して、そこから着想を得て作られた作品といわれています。

そういうよもやま話がたくさんYouTubeに「ジブリ解説系動画」として上がっています。だから、YouTubeとジブリを行ったり来たりしながら観るのがとても楽しい。こうやって作品をあらためて観返すのに、今めっちゃハマっています。

きっかけは3DCGの先生かもしれない

もともと私は、ジブリ作品の中では『紅の豚』が一番好きでした。まあ、これはお父さんがガンダムファンで、お兄ちゃんと弟に挟まれて家族全員オタクという家庭環境の中、初代『トップガン』にハマって、やたら英雄扱いしてくれるゲーム『エースコンバット』で気持ちよくなり、米空軍の戦闘機F-22ラプターが大好きな小学生女子に育ったせいです。

戦闘機に夢中になるよりも、当時は少女漫画を読むことのほうがはるかに恥ずかしい!と思っていて、本屋さんの少女漫画コーナーに立つことすらできませんでした。なので、『りぼん』『なかよし』『ちゃお』…全部読んでなかったですね。今は、一漫画ジャンルとして少女漫画をバリバリ読んでいます。遅咲きですけど。

そんな私がジブリのディテールや裏話に興味を持つようになったのは、思い返せば、とある講師の先生がキッカケでした。

これまであまりインタビューなどでお話したことがなかったんですが、実は学生時代に3DCGを学んでいたことがあって、その先生が授業中にいろんなジブリの話をしてくれたんですよ。

例えばジブリ作品って、大きく頬張ってごはんを食べるシーンが印象的ですよね。その先生がジブリが食事シーンにどれだけこだわりを持っているかを語っていて、当時の私はものすごく納得したことを覚えています。

そしてわりと最近になって、ジブリと同じくらい大好きな『ハリーポッター』シリーズのグッズを売っている店舗紹介動画とかをYouTubeで観ていたら、「おすすめ動画」がだんだん映画解説系になってきて、その中にジブリ解説系も現れるようになり、ここで先ほどの3DCGの先生の話が再び脳裏に蘇って、なう、というわけです。

あ、でも、今3DCG作れっていわれたら何も作れないです。もう忘れてしまいました。