なんて変態的な発想! 面白くてしっかり学べる漫画『はたらく細胞』に衝撃

擬人化された細胞たちが身体を舞台に大活躍

はじめまして、内田瑞穂と申します。

現在はグラビアアイドルとして活動している私ですが、小学生のころ図書室に通う日々を送っていました

読書が好きだった訳ではありません。図書室ってクーラーが効いていて涼しく、暑い日はオアシスでしたから(笑)。

それに学校だけど一歩踏み入れると学校じゃなくなるような、そんな特別空間だと感じていました。とは言っても文字ばっかりの本なんて興味もないし、絵本ばかり読むのも恥ずかしいお年頃。

少しだけ背伸びしたい私が見つけたのは​、過去の偉人がどんな人生を歩んできたかを描いている歴史まんがでした。色んな作品があるけど、中でもアンネ・フランクやナイチンゲールの物語を何度も読んでいました。イラストが好みだったから。なんでも見た目は大事ですよね(笑)。

まぁ理由はどうあれ、好きな漫画で知らず知らずに歴史を知ることができていました。読んだだけで少し賢くなれたような、そんなお得感のある漫画が好きになったのはこの頃からだと思います。

分かりやすく、かつ面白く、いつの間にか情報を手に入れられるような漫画って昔から皆さんの身近にもあったのではないでしょうか。

はたらき続ける細胞を擬人化した斬新すぎる漫画

私が最近読んだ漫画で、うまく学ばせてくれたな~と思ったのが『はたらく細胞』という作品です。

『はたらく細胞』1巻 ©清水 茜/講談社

『はたらく細胞』はざっくり言うと、身体の中でどんな事が起きているのか、体内の細胞がどんな役割を果たしているのかを描いています。休みなく24時間365日はたらき続ける細胞を擬人化した漫画です。

まさかの人間の身体の中の漫画。かなり衝撃を受けました。

「なんて変態的な発想!作者さん変態!」こう思ったのが正直な感想です。(褒めてます)

医療ものとは違うし、新しすぎる角度で人間を描いているんです。

色んな擬人化の漫画がありますが細胞っていうのがすごく斬新でした。

体内や免疫の仕組みがとにかくわかりやすい

この漫画は「スギ花粉アレルギー」や「インフルエンザ」など、基本的に各話1テーマで完結します。それぞれのストーリーを紹介するのは難しいので、私が感じた面白いポイントをお伝えしますね!

まず、登場人物に名前はついていません。

細胞の名前がキャラクターの名前そのものなんです。

主人公(?)の赤血球ちゃんは可愛い女の子で、身体中に酸素を届ける新人宅配業者という感じの格好してます。めちゃくちゃ方向音痴でおっちょこちょいで頑張り屋さん。そして少し天然。

これってよくある主人公設定だな、と思いません?(笑)

『はたらく細胞』1巻より ©清水 茜/講談社

一方、こちらもメインキャラ。白血球(好中球)は強面男子。容赦なく侵入者(雑菌など)を排除しまくるせいで身体はすぐ血まみれに。本気すぎて目が怖い。周りの細胞たちからも「うわ… 白血球だ」「怖ぁー…」と怖れられています。

だけど心優しくて、ひたすら仕事熱心なだけなんです。皆を危険から守るために容赦なく闘います。

あ、なんか、これもよくある感じな気がするな~と思いませんでした?

そう、この漫画は色々とわかりやすい!

スギ花粉のアレルゲンが原因の花粉症も細胞たちから見れば伝説級の大災害:『はたらく細胞』1巻より ©清水 茜/講談社

身体のお話なので少し聞き慣れない難しい単語も出てきます。

だから余計な色付けはなし!キャラの無駄な情報は用意せずに「よくある」をうまく駆使してシンプルにしてあります。

「わかりやすい」という点がこの漫画の一番の良さだと考えます。

ムキムキマッチョに清楚系も… ユニークな細胞たちが大活躍

そして、その他の闘う免疫細胞たちもよく出てくるので簡単に紹介させてください。

ムキムキマッチョの超体育会系な殺し屋キラーT細胞。強気で喧嘩っ早い感じの彼らはSWAT風な見た目。ちょいワルにも見える。

外見は清楚系な巨乳美女なのに笑顔でいかつい武器を振り回しまくっているマクロファージ。めっちゃ頼りになります。ガンガン色んな働きをする免疫細胞です。 

で、可愛い可愛い血小板ちゃんたち。保育園児のような見た目でめっちゃ可愛いんですよ!!怪我すると止血してかさぶたを作ったりしてくれるんですが、彼らが団結して一生懸命はたらいてくれるのを見ていると愛おしくて愛おしくて…!!

『はたらく細胞』1巻 より©清水 茜/講談社

他にも沢山ユニークなキャラクター(細胞)がいるので実際にお確かめください。

あんまり知らない細胞のことも、顔があることで急に親近感湧きますよ!

ヒーロー VS. 悪者の展開が熱い!

ストーリーは完全にヒーロー漫画な展開が基本になります。

ヒーロー(免疫細胞たち)が世界(身体)のピンチに誰よりも早く駆けつけて悪者(ウイルスやバイ菌)をバシバシ倒すという感じです。

1巻は肺炎球菌の侵入からはじまります。ちなみに細菌やウイルスたちは見るからに悪役チックなフォルム。

凶悪な姿の肺炎球菌:『はたらく細胞』1巻より ©清水 茜/講談社

栄養分を運ぶ赤血球ちゃんが肺炎球菌のターゲットとなり、まんまとピンチに陥ります。その時かっこよく登場する白血球さん。

撃退すべく闘うのですが、バイ○○マンみたいに簡単にやられてくれません。

そこで身体の仕組みを上手く利用して排除しちゃいます。

気管支にうまく誘導し、くしゃみで敵を体外へ吹き飛ばしちゃうんですよ。くしゃみを打ち上げロケットに見立ててるのユニークで、そして最後の白血球さんの決め台詞には笑えるのでチェックしてください。笑

その他にもインフルエンザや花粉症、擦り傷やたんこぶ、この時期だと熱中症もありますね!私たちの生活で身近におこる症例が続きます。

細胞のストーリーを知ることで生まれた新しい感覚

私が一番読んでほしいのが2巻に出てくる「がん細胞」のお話。

がん細胞は、正常な細胞が細胞分裂するときのDNAのコピーミスによって生まれるらしいです。

同じ人間の細胞なのに、ミスのせいで免疫細胞から排除の対象にされる訳です。そしてすべての細胞を憎むようになり世界を滅ぼすことを考えるというお話。この時点でもうがん細胞のこと恨めなくなりませんか?

もうドラマなんですよ。

がん細胞が生まれるまでをドラマチックに描いた:『はたらく細胞』2巻より ©清水 茜/講談社

がんは悪、トップオブ病だと思っています。それは今でも変わらない考えなんですが。

でもがん細胞自身にストーリーをつけて見せてくれたことにより、表と裏を知れたというか、これまでと違う感覚を得ることが出来ました。病気そのものと寄り添うということも学べた気がします。

最終巻の6巻では、いま誰もが敏感になっている新型コロナウイルスのことも描かれていますよ。最終話に今も猛威を振るっているコロナウイルスの内容を持ってくるあたり、「まだまだ細胞たちの闘いは続く…」と言っているようにも感じます。

『はたらく細胞』はすべての人が該当する内容で、ある意味全部がノンフィクション。だからこそあらゆる人に読んで貰いたい漫画です。

難しいことは漫画でわかりやすく習っちゃいましょう!


Written by

内田瑞穂