キスシーンすごすぎ! 映画『ピース オブ ケイク』でダメな人だらけの恋愛模様にハマりました

序盤だけでも観てほしい…!

こんにちは。えなこです。

アニメやマンガのコスプレをしている私ですが、胸がキュンとするような少女マンガには縁がなく、そういった作品を原作にした恋愛映画にもほとんど触れてきませんでした。

でも、この作品は数年前に観て、自分でもびっくりするくらいハマってしまいました。ジョージ朝倉さんの同名マンガが原作の映画『ピース オブ ケイク』です。

『ピース オブ ケイク』 DVD&Blu-ray好評発売中 DVD:4,620円(税込) Blu-ray:5,720円(税込) 発売元:ハピネットファントム・スタジオ/パルコ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©️2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

きっかけはTwitterの口コミだったと思います。多部未華子さんと菅田将暉さんのキスシーンが「とにかくすごい!」という評判で、「ちょっと観てみようかな……」となりました(笑)。

酔っ払った菅田将暉が強引に……

実際に観たら、本当にすごかった!

多部さんと菅田さんが居酒屋でキスをするシーンは映画の序盤なんですけど、シチュエーションとしては全然ロマンチックじゃないんです。酔っ払った菅田さんが、トイレから出てきた多部さんをつかまえて、少し強引な感じでキスをします。

そのキスは軽いやつではまったくなくて、耳のあたりをさり気なく撫でながら、音が聞こえるくらい濃厚にするんです。ベロベロの菅田さんが、多部さんにベロンベロンいくんですよ。めちゃくちゃエロい(笑)。

多部未華子さんが演じる主人公の「志乃」は、なんとなく付き合っていたダメ男と別れ、家も仕事も変えて再出発をしたばかり。新しいバイト先として見つけたレンタルビデオ店で働いていたのが、菅田将暉さん演じる「川谷」でした。

しかし、実は志乃が密かに思いを寄せているのは店長の「京志郎」。こちらは綾野剛さんが演じています。

つまり、志乃はほかに好きな人がいながらも、川谷とキスをしてしまっているわけで、ちょっとどうなんだろうと思いますよね(笑)。

リアルな登場人物たち。天ちゃん(松坂桃李)とナナコ(木村文乃)は、志乃のダメな恋愛遍歴をよく知る親友です ©️2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

この映画は登場人物の全員がそんな感じで、キラキラしたお姫様や王子様のようなキャラクターが一人も出てきません。

志乃は恋愛体質で流されるままなところがあるし、その後志乃と付き合うことになった京志郎も、元カノを忘れられずこっそり連絡をとっている。そんな人たちの恋愛模様を描いたのが、『ピース オブ ケイク』という作品です。

ジョージ朝倉さんの原作は少女マンガではあるんですけど、描写がリアルで、非現実的なところが全然ないんです。登場人物が皆、本当に知り合いにいそうなくらい(笑)。そういうところが普段は恋愛映画を全然観ない私に合っていたのかもしれません。

この映画の綾野剛を待ち受け画面にしていました

正直、男性に流されてばかりの志乃には共感できないんですけど、綾野剛さんが演じた京志郎には、「これは好きになっちゃうよね」と思わされました。だって私も、この映画の京志郎を一時期、スマホの待ち受け画面にしていたくらいですから(笑)。

京志郎もダメな人ではあるんですよ。同棲していた彼女の「あかり」がいるからって志乃の告白を断っていたのに、あかりが出ていった途端にくっついちゃう。志乃は、寂しさを紛らわすためだろうと感づいているけど、京志郎には「それでもいいか」と女性に思わせてしまう魅力があります。

例えば、志乃と付き合い始めてから一緒に熱海旅行をしたとき、携帯電話の履歴から、京志郎があかりと連絡をとっていたことが発覚するんですね。

当然、志乃は怒って問い詰めるじゃないですか。そうしたら京志郎は誰が聞いても無理のある言い訳をするんですよ。「会ったけどやってないよ」とか(笑)。「はあ~?」って思う一方で、「でも、この人ならしょうがないな」となってしまう、そういうかわいげが京志郎にはあるんです。

単にダメなだけだったらかわいくないんです。包容力があって、余裕も感じる大人の男性だけど、女性にはダラシない。そこが思わずかわいげを感じてしまうポイントなんだと思います。

この映画を好きすぎて、志乃と京志郎が泊まった熱海のホテルに行こうとしたこともあります。でも作中で使われた部屋は高すぎてあきらめました(笑)。

志乃と京志郎の熱海旅行。このときはまだとても楽しそうな二人でしたが……。 ©️2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

「友人の恋愛話」を覗き見るような感覚で

"幸せだと感じるほど、怖くて、怖くて……不幸の準備をしてしまう"

京志郎と付き合い始めてラブラブなときに、志乃のモノローグとして流れるセリフです。この言葉には私も共感しました。

これは恋愛だけじゃなく、人生全般に当てはまることだと思うんですよ。私も仕事で調子がいいときほど、「もし、こんなことがあったら……」って悪い可能性ばかりを考えてしまいます。そうすることで不幸にそなえているのだと思いますが、それって幸せを正面から受け止められない臆病さでもあるんですよね。

幸せになりたいと思いながら、いざそれが実現しそうになると失うことが怖くなってしまい、逃げ出しそうになる。誰でも一度は抱いたことのある感覚ではないでしょうか。この映画は、そう思いながらも幸せを追い求めてしまう人たちの姿を、ダメさも含めて等身大で描いています。

©️2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会

だから、恋愛映画ではあるんですけど、トキメキを求めて観るというよりは、「この人たちの結末はどうなるんだろう?」って、「友人の恋愛話」を覗き見るような感覚で観てみることがおすすめです。

とにかく、序盤のキスシーンだけでも観てほしいですね。「話題になるだけあるな!」って絶対に思いますから(笑)。