『天使なんかじゃない』の皆といつだって青春したいのです

少女漫画の聖典、たんぽぽ川村エミコの大好きポイントはココ!

私が『天使なんかじゃない』に出会ったのは、まさに漫画の登場人物たちと同じ高校生の時でした。

元気で明るくてクラスの皆に生徒会の推薦を受けちゃう人気者の主人公・冴島翠(さえじま みどり)に一瞬で心奪われました。

今日はそんな『天使なんかじゃない』の大好きポイントを勝手にご紹介しようかと思っています。

『天使なんかじゃない』 ©矢沢あい/集英社

私も男子に助けられたい…!

まずは生徒会選挙のシーン。全校生徒の前でエンジェル冴島(主人公の通称です)のパンツがペロリンとなった時、リーゼントの男子・須藤晃(すどう あきら)は、みんなの注意を逸らすために大きな声で自身に注目を集めます。

胸が締め付けられて、私も翠と一緒に晃にキュン!と恋しました。正確にはすでに翠は晃が好きなので、恋心が増したのですが。

そのシュチュエーションに憧れMAXで、 男子に助けられたい!という願望がカピカピになった私の心の裂け目からドバドバと溢れ出しました。

助けてくれた晃にキュン! ©矢沢あい/集英社

パンツがペロリンなシチュエーションはそもそもそんなあるもんじゃありませんが、 私は中学のマラソン大会で、ブルマ(体育の時に履く紺色のパンツ)から白いパンツがはみ出ている状態で、3キロのマラソンから校内に戻って来たことがあります。

生粋の運動音痴ですが女子の中でなぜか7位くらいの順位で、 「わぁー!」と違う学年の生徒が応援してくれました。少し経つと「わぁー」の中にうっすらと「ざわざわ」が混じりました。特に気にすることもなくゴールした後、お友達のJちゃんから「えみちゃん!ハミパンしてるよ!」と、「情けないねぇ、全く」という気持ち混じりの台詞で教えてもらいました。

真っ白パンツがけっこうガッツリとはみ出てました。

エンジェル冴島のような元気さも明るさも持ち合わせていなかった私は、ざわざわした理由を理解して、急いでブルマを下げて白いパンツを隠し、顔を真っ赤にしながら無かったことにして終わりました。 「エンジェル冴島ならどうなってたかなぁ」と、後に『天使なんかじゃない』を読みながら思いました。「あ、 そもそも冴島さんはハミパンしないかぁ」と落ち着きましたが。

気高いマミリンの一言にウルウルです

登場人物のみんなが恋に勉強に一生懸命なところも大好きポイントです。高校生活のワクワクや将来の不安を思い出して、みんなを応援しちゃいますし、自分自身も「おっしゃあー!やってやるぜ!頑張るんだぜ!」と思わせてくれます。

とても好きな言葉があります。

主人公の友達のマミリンとタキガワマンが結ばれた時、周りの人からヤッカミを言われるのですが、心配した翠に対してマミリンは言います。

「ありがとう。でも思ったより平気だわ。自分に誠実であれば胸を張っていられるものなのね。」

思い出しただけでウルウルです。

マミリンは優しくて、強くて、綺麗です。真っ直ぐに好きな人に思いを向ける事ってなんて素敵なのだろうと思わせてくれます。

©矢沢あい/集英社

高校時代、マミリンにはなれないけど、マミリンのように気持ちを伝える事は素晴らしいことだと思い、京急の安針塚の駅のホームで、好きな人に、胸を締め付けられてた思いを伝えたことがあります。

こちらは玉砕し、これが「ブラックホールに落ちる」ということかもしれない、と思ったのを覚えています。今では懐かしい思い出です。カラオケで内田有紀さんの「幸せになりたい」を何度も歌ったことを思い出します。

現実はこんなもん! も、『天使なんかじゃない』は教えてくれました。

そして、突然ですが…

晃の目が好きです。

終始一貫して晃の目はずっと、儚く、優しいです。

©矢沢あい/集英社

その理由もラストに向かって紐解かれていくのですが、晃が無口になる時は、不機嫌だったり一人になりたかったりしているのではなくて、「孤独を感じている時」だったりします。

晃と過ごす中で、翠もしだいにそのことに気づいていき、二人はどんどん分かり合っていきます。

私にとって、人の行動や言葉をそのまま受け取るんじゃなくて、行動や言葉の「本当のところは?」と考えるようになったキッカケのひとつが、この『天使なんかじゃない』という作品でした。

何度でも学生時代にタイムスリップしちゃいます

開校したばかりの学校が舞台になっていて、その一期生達のお話というところもラブでございます。

まっさらな学校で、自分達で歴史を作っていくところにワクワクが止まらないです。「あーわたしも聖学園に入りたい!」と心から思わせてくれます。

そして不思議なことに、読み終わった後には私も聖学園を卒業した気持ちにさせてくれます。

読み返す度に何度でも学生時代にタイムスリップさせてくれて、一緒に青春を送れるのです。

現実逃避をしたくなった時、疲れた時、恋をしている時、恋をしそうな時……晃や翠や皆に定期的に会いたくなります。

©矢沢あい/集英社

この文章を書いてたら、また『天使なんかじゃない』の皆に会いたくなってきました。

読み返して、青春してこようと思います!