まさかの傑作アルバムが届いてしまった。 ジャケットの絵柄からいわゆる"アニソン"かと思いきや、アニメの関連作品でありつつ、いわゆる00年代以降の“邦ロック”カルチャーの魅力をぎゅっと凝縮したような1枚になっている。 全14曲に相当な愛情と気合の入り方を感じる。 それが結束バンドのアルバム『結束
久しぶりにマンガを読んだ。普段、本屋を運営している身であるが、仕事場に売るほど本が溢れかえっていると、なんともマンガ本を手に取る機会が少なくなってしまうのだ。 強烈な表紙に思わずクリック・・・ そして今回、頂いたお題が「マンガ」ということで、改めて業界の最新トレンドをインプットすべく本屋の若手スタッ
こんにちは、Article公式です。 本日、新サービス「Article」のβ版が公開されました。 Articleは、あらゆる人が大切な思い出や大切な記憶を、より簡単に、よりリッチな形で残せるよう開発された投稿プラットフォームです。 Articleのコンテンツ投稿システムでは、文章だけでなく動画や
とんねるずとパロディコントの時代 『サルでも描けるまんが教室』、通称『サルまん』を最初に読んだのは高校時代。のちに単行本も買いましたけど、「ビッグコミックスピリッツ」の連載で読んでました。連載がはじまったのは1989年なので、僕は16歳ですね。 「まんが教室」というタイトルの通り、章ごとに「基礎テ
多くの人を惹きつける藤井風の“魂の清らかさ” 藤井風のことを好きな人はもうみんな気付いていると思うけれど、彼が沢山の人を惹きつけている理由の大きなポイントには、その“魂の清らかさ”とも言うべきチャームがある。 もちろん、音楽的な才能のことは言うまでもない。人懐っこいのに革新的で、自然体なのに突き抜
他人から「かわいいね」と言われる機会が、あなたにはこれまでどれくらいあっただろうか。そしてそのときあなたは嬉しくなっただろうか、それとも嫌な気持ちになっただろうか。 「かわいい」というフレーズは昨今さまざまな意味合いを帯びるようになったけれども、現代日本語としてのこの言葉は基本的には、ちいさい・
アメリカで韓国ドラマ旋風が起こっていることは、日本でも知られているだろう。2022年には、社会現象となったNetflixドラマ『イカゲーム』がエミー賞の監督、主演男優賞等の6部門に輝いた。 一方、アメリカの映像業界では、もうひとつの大旋風が生まれている。「Anime」と呼ばれる、日本のアニメだ。
皆さん、こんにちは。映画を観たら、とことん考察をしたくなるタイプの伊織もえです。 例えば、なんであそこはあのように撮ったんだろう?とか、なんで背景にあれが置いてあるんだろう?とか、いつも考えてしまいます。さらに、それらを決める制作の会議の様子とかも想像してみたり…。 私は根っこがもともとオタクなの
私たちはずっと『NANA』の話で盛り上がれる 「『美味しんぼ』で例えてもわからないですよ、若い世代はまだあの時生まれてないですよ(笑)」なんて年上に突っ込みたくなること結構あるけど、私たちもずっと『NANA―ナナ―』の話してない?」 同世代の働く女性とそんな雑談をして、『NANA』の連載がスタート
20年ほど前、新人サラリーマン時代にたまたまオフィスで観たテレビ番組『知ってるつもり?!』が、何故かずっと忘れられずにいた。 『知ってるつもり?!』は、かつて日本テレビ系列で放送されていた、毎回、実在の人物の人生を掘り下げていくドキュメンタリー教養番組なのだが僕が観た回は以下のようなエピソードだっ
※ この記事は2021年9月9日に「LINE NEWSプレミアム」で公開された記事の再掲です。 喜ばしい状況の変化と、そうでない変化を短期間で経験した彼らは、さぞ苦悩したのではないだろうか…。 そうと思いながらメンバー4人に話を聞いてみると、地に足をつけながら「自分たちの音楽」を追い求める、思いが
TVODのパンスです。私たちが生きているこの社会とはどのような仕組みになっているのか。社会に対してどのように考えればよいのか。それを少しでも知るためには本を読んだり映像を見たり誰かの講演を聞きに行ったり……、さまざまな方法があるわけですが、いちばん手軽で頭に入りやすいのはマンガを読むことです。僕はい
あらゆる仕事にトラブルはつきものだ。ときには理不尽とも言えるクレーム、そして利害関係者の間での板挟み…。 現実から目をそむけたくなる瞬間もあるだろうが、そんなときは是非、この漫画のページをめくってほしい。「自分なんぞまだまだぁ!」と己の頬を張り倒したくなること必至だろう。 リアル過ぎて印刷業界
2022年もたくさんのアニメが公開され、いくつものヒットや話題が作られました。 劇場作品では『ONE PIECE FILM RED』が180億円 を超える大ヒットを記録し、TVシリーズでは『リコリス・リコイル』『パリピ孔明』などが話題となり、現在も『チェンソーマン』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
2022年11月1日、れいわ新選組の不定期会見が開かれ、冒頭、代表の山本太郎参議院議員より水道橋博士参議院議員の休職が伝えられた。理由は「深刻なうつ状態」だという。 水道橋博士とは今年の参院選出馬以来、しばらく連絡をとりあっていなかったが、僕は10年以上もの間、水道橋博士が編集長を務めるWEBマガ
たぶん、10年後や20年後もずっと語り継がれることになるだろう。正直、まったく予想してなかった。でもすごいことが起こってしまった。 「2022 FIFAワールドカップ」カタール大会で、日本は強豪のドイツとスペインに逆転勝利をおさめてグループステージを首位で突破。優勝経験国を相手にした2度にわたるジ
……寒い。 夏生まれにとって苦行の季節が続いていますな。 こういうときは、銭湯でサウナと水風呂で整って、お湯にもたっぷり浸かったあと、居酒屋でおでんと熱燗で命の洗濯をしたいものです。 どうも。なんやかんや言うて、冬を満喫している木下半太です。 Twitter(@hanta_kinoshita
映画『オズの魔法使』って、観たことありますか?「有名すぎる劇中歌『虹の彼方に』は聴いたことがあるし、タイトル自体はもちろん知っているけど、そういえば映画は観たことないし童話もちゃんと読んだことないや……」なんて方が多いのでは? 実際に、夫に「『オズの魔法使』ってどんな話だと思う?」と聞いてみると、
『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に続く”シン・シリーズ”(実際にシリーズとして明言はされていませんが、庵野秀明氏を中心とする制作構造や作品間コラボキャンペーン等の視点から便宜上こう表現します)作品『シン・ウルトラマン』が大ヒット上映中ですが、その最新作として期待を集めているのが202
「自分で言うのもなんですけど、エビ中はすごく良いグループなんです!」 無邪気な笑顔でそう語るのは、人気アイドルグループ「私立恵比寿中学」の出席番号10番・柏木ひなた。 私立恵比寿中学、通称「エビ中」。 アイドルの枠を超えたパフォーマンス・歌唱力が話題を呼び、2021年7月に出演した「THE FI
『ドラゴンボール』『幽☆遊☆白書』と並び、90年代『週刊少年ジャンプ』の黄金期を作り上げた人気バスケットボール漫画『SLAM DUNK』。その連載終了から20年以上の時を経て、原作者・井上雄彦自らが脚本・監督を務めるかたちで『THE FIRST SLAM DUNK』として映画化されました。 あらす
小学生の時から漫画は大好きで、お金がない中でどうにかコミックスを手に入れようと必死でした。 初めて買ってもらったのは鳥山明さんの『Dr.スランプ』の5巻。新大阪の駅で、いとこがお母さんに買ってもらうのに便乗して、僕も買ってもらったんです。ちなみに2冊目は、お楽しみ会のプレゼント交換で手に入れた手
「作詞って、命を削っていく作業だと思うんですよね」 何度も、何度も、自分自身に鋭い刃を突き立てる。消すことのできない過去を掘り返しては、精神をすり減らしていく。 そんな姿を隣で見てきた相棒は、目を伏せ、ゆっくりとその思いを口にする。 「このやり方を続けて、待っているのは"死"だと思うんです
こんにちは。えなこです。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが私はコスプレイヤーをしていて、アニメや漫画は好きでも、格闘技はまったく詳しくなくて…実は『刃牙』シリーズをちゃんと読み始めたのはこの1年くらいです。それでも今ではすっかりハマっています。 最初の「刃牙」シリーズは『グラップラー刃牙』 ©
大好きな映画があります。 きれいな気持ちを取り戻したくなった時、心が荒んだ時に触れる、私にとって処方箋のような映画。 それが、『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』です。 ©️武内直子・PNP・東映アニメーション 本作は1993年に劇場公開された、ご存知『美少女戦士セーラームーンR』の映画で、テ
「懐かしすぎてゾッとします。……やだー!感情迷子!(笑)」 机に置かれたCDを眺め、照れ笑いを浮かべながら、当時小学生だったあの頃を思い出す。 「これすっぴんなんですよ(笑)。髪型も、美容院まで指定されていて……」 2002年、約3万人の中から「ハロー!プロジェクト・キッズ」に選出され、2005
今なによりも“リアル”な作品。 今回紹介する劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』を観た多くの人が、きっとそんな感想を抱くのではないでしょうか? そもそも本作は、2011年に放映されたTVアニメ『輪るピングドラム』の10周年を記念し、その全24話を前後編の2部構成で再編
姉と私で「なかよし」と「りぼん」を共に1冊ずつ買っていた頃は平和だった。でも、ある日、小6の姉が言ったんですよ。 「私、もう漫画やめて、ピチレモン買うから」 えっ、それはつまり、なかよしかりぼん、どちらかを選べと言うこと? 今でも思い出せる、あの断腸の思い。「そんな!ひどい!どうして
2018年から、毎年夏になると、世田谷パブリックシアターで『お話の森』という絵本の読み聞かせイベントをやっています。馬喰町バンドの演奏に合わせて僕が絵本を選んで、読む。昨年はコロナの影響で中止になってしまいましたが、今年は7月31日に開催しました。 それで、今年はどの本にしようかな〜と思って本屋
※本稿は平方イコルスン『スペシャル』の内容ネタバレを含みます。 「今日と変わらない明日がまたやってくる」という感覚を持つことができたとき、人は「日常」を、安定的なものとして実感する。 「明日すべてが変わってしまうかも」という気持ちを抱えずに済む、同じような毎日の繰り返しとしての「日常」。現実のな
小学生の頃、近所のお姉さんの家にはたくさんの少女漫画があった。そこで出会った漫画たちが、私を立派な夢見る乙女にしたと言っても過言ではありません。 「現実はマンガのようにはならんぞ」本当の意味でそれに気づくのは、東村アキコ先生の『東京タラレバ娘」を読んだ時です。 しかしそれまでは、30歳を越えて
TikTokで話題となる邦楽は、サビの歌詞やメロディがキャッチーであることが多い。たとえば瑛人の『香水』やAdoの『うっせぇわ』、最近だと有華の『Partner』など。短く切り取られたサビをきっかけに話題となり、多くの人の心を掴む。 ところが最近、サビではなく、Aメロをきっかけに話題となっている楽
好きな漫画について語るこの連載も第3回を迎えました。第1回のテーマは中崎タツヤ先生の『じみへん』で、第2回が漫☆画太郎先生、そして今回は榎本俊二先生です。 漫画の三大出版社といえば、集英社、講談社、小学館ですよね。「スピリッツ」で連載していた『じみへん』は小学館、漫☆画太郎先生は「ジャンプ」出身な
今年、デビュー25周年を迎えたロックバンドDragon Ash。ロックやヒップホップなど多岐にわたるジャンルの壁や、邦楽・洋楽の壁を果敢に乗り越えながら、日本の音楽シーンにおいて「ミクスチャーロック」を確立したバンドだ。 彼らは今もなお、次々と新しい表現に挑みながら、ロックの可能性を果敢に追求し続
「小学校2年生ぐらいの時から、中学を卒業するまで学校にはなじめず、非常につらい毎日を送っていました。子どもにとっては学校の世界が全てですからね。学校に行きたくなくて、体調を崩して入院までして……本当に長い間、暗黒の中にいました」 1992年にデビューし「ロマンスの神様」や「ゲレンデがとけるほど恋した
「みんな、目を閉じて。ここは安全な場所だから。深く息を吸って、吐いて」 ビリー・アイリッシュがそう言ったとき、なんだか、鳥肌が立つような感じがあった。 8月26日、有明アリーナ。僕が買ったチケットは運良く前方ブロックで、後ろの列にいた女の子2人組は、もう、最初の暗転から「ギャー!」とか「ヤバいヤバ
90年代に日本の音楽シーンに彗星のごとく現れて以来、数々の名曲を生み出しながら、独自の道を歩んできたシンガー・UA。 デビュー25周年を迎えた2020年から、「UA 25th→→→30th Anniversary」と題したアニバーサリー企画を軸に、精力的に活動を続けている。 2022年5月25日
前回は『風太郎不戦日記』をもとに、戦時中の東京、日本の本土においてはどんな日常が存在したのか、というレビューを書いた。それより少し前、1930年代の、日本の外、そして日本が実質的に支配していた満州を舞台としたコミックに触れてみたい。といっても、今回はあくまで史実を織り交ぜたフィクションである。 1
※ この記事は2019年10月20日に「LINE NEWSプレミアム」で公開された記事の再掲です。 「本当に高校時代のスタジオの雰囲気と変わってないんです。それを考えると感慨深いですね。これからもこうやっていくのかなって」 1994年のメジャーデビューから、今年で25周年を迎えたGLAY。 201
声優としてデビューした2年後、2013年にアーティストデビュー。そこから約10年間、数多くのアニメで中心的なキャラクターを演じ、年に最低1枚はCDをリリースしてきた。 2018年に担当したテレビアニメ「ポプテピピック」のオープニングテーマは話題となり、ファン層は一気に拡大した。 上坂すみれは、